研究課題/領域番号 |
19K19194
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内橋 俊大 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60757839)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | ウイルス療法 / 口腔癌 / マウス舌癌モデル / 頚部リンパ節転移 / 免疫療法 |
研究成果の概要 |
HSV-1に対する感受性が強い A/Jマウスを用いて野生型 HSV-1であるstrainFと比較し、マウス舌への投与における安全性を検討した。strainFを 1×107 pfu 投与したところ、全てのマウスが体動低下体重減少し、12 日以内に死亡したのに対し、T-01(control)、武装型のT-B7-1、T-mfIL12は 1×107 pfu 投与しても体重減少、体動低下なく60日生存した。さらにこれらのT-B7-1はマウス口腔癌モデルで抗CTLA-4抗体を併用すると抗癌作用が著しく増強し、武装型第三世代がん治療用HSV-1は非常に強力かつ安全な口腔癌治療薬となり得ることが示唆された。
|
自由記述の分野 |
口腔癌の遺伝子治療
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のベースとなるウイルスであるG47Δは第三世代のがん治療用HSV-1であり、膠芽腫において製剤化間近であり、その安全で強力な抗癌作用が期待されている。そこにIL-12やB7-1といった免疫賦活化因子を発現するウイルスを用いた本研究では、G47Δ以上の抗癌作用が期待されるが、舌癌頚部リンパ節モデルにおいて、現在臨床現場で2nd lineの治療法となっている免疫チェックポイント阻害剤モデルを用いた際の抗癌作用の増強は目覚ましく、安全性試験の結果は口腔癌への応用に向けて非常に重要であると考える。免疫療法との 相乗効果は、特にリンパ節転移の抑制の点において画期的なものになり得ると考える。
|