研究課題/領域番号 |
19K19215
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
山田 麻記子 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (20556526)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 精神鎮静法 / マイクロダイアリシス / 注意欠如・多動性障害 / ストレス |
研究実績の概要 |
歯科治療はストレスを引き起こすストレッサーとなる事が少なくない.このため,歯科麻酔科臨床では,歯科治療中の全身管理法として静脈内鎮静法が,現在行われている. しかしながら高次脳機能に障害・変調をきたしているとされる神経発達障害患者に,同じく高次脳機能に作用機転をもつ静脈内鎮静薬を用いた静脈内鎮静法の応用が適切なのか否か,その検討はほとんど行われていない. 脳内神経系の細胞体部位と神経終末を同一動物で同時に複数部位を測定するマルチプローブ・マイクロダイアリシスを用いて,無麻酔・無拘束・自由行動状態のラットにストレスを負荷した際の脳内ノルアドレナリン,ドーパミン,セロトニン神経活動を検討している. マイクロダイアリシスプローブの挿入脳部位は,青斑核と大脳皮質内側前頭前野・背側縫線核と扁桃体基底外側核としている.ラットに負荷するストレッサーとしては,従来の多くの研究で用いてきた再現性と信頼性の高いストレスとして, Handling stressを行い,脳内ノルアドレナリン,ドーパミン,セロトニン神経活動から,その再現性が確認できた. 研究対象とする精神鎮静法薬であるベンゾジアゼピン系薬ミダゾラム,デクスメデトミジン, CRF1受容体選択的拮抗薬を投与する際の投与濃度が決定した. 本研究は,神経発達障害なかでも注意欠如・多動性障害への静脈内鎮静法の応用の安全性と妥当性について高次脳機能の面から検討した.さらに,静脈内鎮静法に替わる神経発達障害患者により安全性の高い新たな全身管理法の可能性についても検討した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究対象とする精神鎮静法薬である,ベンゾジアゼピン系薬ミダゾラム,デクスメデトミン,CRF1受容体選択的拮抗薬を,実際に青斑核または背側縫線核に局所還流するための薬物濃度決定に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象とする精神鎮静法薬(ベンゾジアゼピン系薬ミダゾラム,デクスメデトミジン, CRF1受容体選択的拮抗薬)を局所還流し, Handling Stressを10分負荷した状態での神経伝達物質の変動を,青斑核,背側縫線核以外の局所灌流下でも検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた国内学会が中止となり、翌年度学会旅費に充てる。
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