研究実績の概要 |
本研究では混酸・加熱処理を施した積層造形チタンと骨の親和性をin vivoで探索することを目的としている。海綿骨を模倣した多孔性積層造形チタンをラット頭蓋骨に埋植し骨の新生を評価した。研究方法は以下のとおりである。多孔構造を有する円柱形の積層造形チタンデバイスを設計し, 無処理積層造形チタンと 混酸・加熱処理を施した積層造形チタンの2群を作製した. ラット頭蓋骨にトレフィンバーを用いて骨欠損を作製し, チタンデバイスをそれぞれ埋植した. 骨欠損のみ作製したものをコントロール群とした. 埋植後4, 8, 16週後に安楽死させ, ラット頭蓋骨とチタンデバイスを一塊にて摘出し非脱灰研磨標本を作製し, 組織学的評価を行った。結果混酸・加熱処理を施したチタンでは内部の骨新生が無処理群と比較し有意に骨がチタン内部へと形成されていた。本研究結果を海外誌に投稿し、2021年9月17日アクセプトされ、掲載された。Materials(Histological Evaluation of Porous Additive-Manufacturing Titanium Artificial Bone in Rat Calvarial Bone Defects. Naoko Imagawa, Kazuya Inoue et al)また本研究結果を25th Congress of the European Association for Cranio Maxillo Facial Surgery(オンデマンド配信)にて発表を行った。
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