口蓋裂患者の顎裂手術における、負担を軽減するため、乳歯歯髄由来間葉系幹細胞(SHED)を用いた骨再生療法の研究を行っている。初年度においては、SHEDの培養上清(SHED-CM)を用い、マウス頭蓋骨に作製した骨欠損部に移植担体(アテロコラーゲン)を同時に移植することで、良好な骨再生を生じることを明らかとした。 また、次年度においては、その移植効率を上げるため、SHEDより細胞接着分子として知られるCD146陽性を分離し、移植に応用した。その結果、有意に良好な骨再生を生じることが明らかとなった。さらにエクソソームについては、因子中に含まれるmicroRNAに着目し、解析を進めている。
|