我々は、幼少期ストレスの1つである母子分離をマウスに行い、GABAスイッチのタイミングが変化するのか、GABAスイッチに関与する、KCC2やNKCC1の発現が変化するのか、抑制系の成熟に関与することが示唆されているシナプスの刈り込みは影響を受けるのかを調査した。その結果、母子分離によりGABAスイッチが遅延すること、KCC2の細胞体周囲の発現は減少するが、NKCC1の発現は母子分離により影響を受けないことを示した。また、抑制系の成熟が正常に行われないことで、シナプスの刈り込みが正常に行われないこともわかった。
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