関節円板を構成する主要な細胞外マトリックスは、プロテオグリカン、コラーゲン、および弾性系線維であり、これらは組織の形態維持、機械的特性、脆弱性および病態変化(顎関節症)において重要な役割を担っている。本研究では、機械的刺激が関節円板のコラーゲンと弾性系線維にどのような影響を生じるかをin vivo実験とin vitro実験を用いて組織学的および分子生物学的に検討を行った。その結果、機械的刺激の増大によって組織学的変化および細胞外マトリックスの組成、特にコラーゲン・弾性系線維の変化を生じることが明らかとなった。
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