• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

歯髄・象牙質再生誘導因子を用いた新規再生歯内療法薬の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K19280
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関愛知学院大学

研究代表者

林 勇輝  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10756547)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード歯髄再生 / 歯髄幹細胞 / 小児歯科学
研究成果の概要

in vivoにおいて、CXCL14, MCP1単独の移植ではほとんど歯髄再生を起こさなかった。CXCL14, MCP1の混合液による移植後には根管全体の5割程度に再生歯髄様組織が見られた。根管の開口部には炎症性細胞が非常に多く観察され、根管壁に近い部分および根管上部は石灰化および線維化が強い間質が多く観察された。血管は因子単独での移植の組織と比して増加しているものの、非常に疎であった。CXCL14, MCP1の混合液に対しさらにCCR3アンタゴニストを混合し移植すると、根管全体の7割程度に再生歯髄様組織が見られた。血管新生量は両者の混合では変わらずCCR3を混合して初めて有意に増加した。

自由記述の分野

歯髄再生

研究成果の学術的意義や社会的意義

断髄の目的は、健康な歯根部歯髄を残し、乳歯においては生理的な根吸収による後継永久歯への正常な交換、幼若永久歯においては生理的な根の完成を促すことにある。現在、断髄面への貼薬剤として水酸化カルシウム製剤が応用されているが、歯髄における炎症範囲の診断の困難性から、多くの症例で内部吸収が生じ、再歯髄処置あるいは抜歯となってしまう場合もある。そのため、遊走促進能・抗炎症作用・象牙質分化促進能を備え、より有効性の高い貼薬剤の開発は急務と言える。本研究結果により、CXCL14, MCP1単独ではなくCCR3アンタゴニスト混合により歯髄再生が促進されうることが分かった。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi