Ca修飾法の有用性を確認するため、スクリュー表面構造の評価を行なった。また、スクリューをビーグル犬顎骨に埋入し、埋入・撤去トルク、動揺度の計測によるスクリューの安定性の評価、アリザリンレッド染色によるスクリュー表面付着物の評価、組織切片、動物用CTによる骨形態計測を行なった。さらに、生体毒性試験として金属試験片による溶出試験、ビーグル血液内における残留金属元素濃度の計測を行い、生体材料としての安全性を評価した。 これらの実験結果から、Ca修飾法は、酸エッチング処理を組み合わせることにより、高い骨形成能と生体内安定性を示すことが明らかとなり、有用なスクリュー表面処理方法であることが示唆された。
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