研究課題/領域番号 |
19K19286
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
加藤 千帆 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 特任助教 (80706987)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 肥満 / 高脂肪食飼育 / 成長期 / 矯正学的歯の移動 / アディポサイトカイン |
研究実績の概要 |
肥満は慢性炎症などの代謝異常を介し糖尿病や心血管疾患のリスクとなるだけでなく、歯周炎などの口腔内領域の疾患と関連している。肥満小児人口の増加と矯正治療の一般化に伴い、肥満を有する小児に対して矯正歯科治療を行うケースが増加している。肥満小児に対する矯正歯科治療の症例増加に伴い、合併症や治療困難例が報告されている。しかしながら、矯正学的歯の移動に関する知見は極めて乏しい。特に小児に於いては、治療経過中の成長発育を勘案する必要があり、これらの知見を明らかにすることは治療方針を適切に裁定するうえで重要である。最近の研究により肥満とアディポサイトカイン系代謝異常の関連が明らかになっており、これらの知見を先進的に口腔領域に応用することが可能である。研究の全体構想は、「肥満が矯正歯科治療に与える影響を解明する」ことであり、具体的な目的は「肥満によるアディポサイトカイン系代謝異常と、成長期ラットの矯正学的歯の移動および肥満回復群の矯正学的歯の移動に与える影響とその臨界期を解明する」ことである。 本年度は、実験方法確立のため、成長期ラットを実験動物とし、成長期における肥満ラットの作成方法ついて検討を行った。肥満ラット作成においては高脂肪食を摂取させることを予定していたが、予備実験において体重の増加に個体差が大きく認められた。 以上の結果を踏まえ、個体差が認められる原因を検証すると共に、遺伝的に肥満になりやすいラットの使用の検討を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
高脂肪食を摂取させ肥満ラットを作成する方法は数多く報告されている。今回方法として、成長期における高脂肪食の摂取による肥満ラットの作成を行った。成長過程における体重差が大きく、個体によっては通常飼料飼育のラットと変わりないラットが存在した。このため、個体差が認められる原因を検証することと並行し、遺伝的に肥満になりやすいラットの使用の検討を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
現在までの進捗状況をより、個体差が認められる原因を検証することと並行し、遺伝的に肥満になりやすいラットの使用の検討を行う予定である。ラットの育成方法が確立した後、本実験へ移行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験の計画が予定通りに進んでいない部分があり、使用金額が少なくなった。今後計画を進め、助成金を使用する予定である。
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