乳歯列期における異なる裂型の唇顎口蓋裂間に存在する顎顔面形態の特徴を明らかにするため、CBCT画像を用いて顎顔面領域における形態解析を行った。非症候性、先天性疾患及び全身疾患を伴わない唇顎口蓋裂患児の中から、84名を選択し、両側性唇顎口蓋裂群、片側性唇顎裂群、片側性唇顎口蓋裂群、および唇顎口蓋裂を伴わないControl群の4つの群に分類した。計測ソフトを用いて下顎骨体積の計測と顎顔面の角度・線計測を行い、比較を行った。共分散分析の結果から、各群において下顎骨体積に有意差は認められなかったが、角度・線計測を行った5項目(SNA、ANB、SN-MP、Co-A、Go-Gn)に有意差を認めた。
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