研究課題/領域番号 |
19K19306
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 遊洋 旭川医科大学, 医学部, 助教 (60824737)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 歯科産業保健 / 職業性ストレス / 歯科疾患 |
研究実績の概要 |
本研究課題の1つの目的として、う蝕、歯の喪失、歯周病状態の悪化が、欠勤や労働生産性低下と関連するかどうかを検討した。大学職員184名と、オンラインリサーチ会社から参加した435名の2つの独立した対象集団を用いた。World Health Organization Health and Work Performance Questionnaireにより計測された欠勤時間と労働生産性低下を従属変数とした。独立変数はう蝕と治療済みの歯の数(DFT)、欠損歯数(MT)、質問紙から得られた歯周状態であった。線形回帰解析により、欠勤時間と労働生産性低下割合の非標準化係数と95%信頼区間(CI)を推定した。共変量調整後、オンラインリサーチ会社から参加した435名の労働者において、歯周状態が悪かったことは労働生産性の7.8%(95%CI = -14.5, -1.0)の低下と有意に関連していたが、欠勤時間とは関連がなかった。DFTとMTは、両集団において、欠勤時間および労働生産性低下と関連していなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行により、データの取得が遅延した。そのため、データクリーニング等を本年度に行うことになった。現在はデータ整備が完了し、統計解析を行い、幾つかの論文を作成している。
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今後の研究の推進方策 |
統計解析は終了したので論文作成と投稿を行い、今年度中に出版する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の流行により、データの取得が遅延したため、研究計画に遅延が発生した。現在はデータ整備が完了し、統計解析を行い、幾つかの論文を作成しているため、論文の英文校正費や出版費に使用する。
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