本年度は、職業性ストレスと口腔の健康状態の関連を検討した。研究対象者は教育機関に所属するの正規雇用職員184名とインターネット調査会社より回答が得られた正規雇用労働者435名であった。職業性ストレスはeffort-reward imbalance (ERI) ratioで評価した。う蝕数と喪失歯数はDMFにて評価された。歯周状態は自己報告の質問票を用いて評価された。結果、インターネット調査会社より回答が得られた正規雇用労働者では、ERI ratioの1単位の増加は、1.55(95%信頼区間 1.04-2.32、p値= 0.032)倍の不良な歯周状態を有しているリスクと関連していた。少ないDMF歯数とERI ratioの1単位の増加は関連していたが、その他の指標では統計学的に有意な関連が認められなかった。
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