本研究の目的は低出生体重児における食支援の方法の立案である。保育園に通う健康幼児、低出生体重児の約3分の1が食事に関して困っていることが明らかになった。食事の困りごとのある児は、そうでない児に比べて有意に鼻腔通気度が高く、口腔機能が未熟な口腔機能発達不全症児の割合も有意に高かった。低出生体重児は健康幼児に比べ握力、口唇閉鎖力が弱い傾向にあるものの、調査項目において有意差は認めなかった。低出生体重児の食事の問題は3歳までに解決されている可能性が示唆され、より低年齢での支援が重要であると考えられた。幼児に対する食支援として、鼻呼吸と口腔機能に対するアプローチが重要であると考えられた。
|