サルコペニアによる嚥下障害(Sarcopenic Dysphagia)の診断方法として、嚥下造影検査(videofluoroscopic swallow study VFSS)の有用性を検証し、リハビリテーション実施による効果を検証することを目的に本研究を行った。 初診時サルコペニアの指標である四肢骨格筋量(SMI)と舌圧、咽頭腔断面積において関連を認めた。 また、半年間リハビリテーションを実施し、SMIが向上したものは咽頭腔断面積の減少、喉頭位置の上昇、喉頭前方移動量の増加を認めた。さらにSMIの変化率は咽頭腔断面積の変化率との関連がみられ、VFSSによる咽頭腔断面積の測定の有用性が示唆された。
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