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2020 年度 実施状況報告書

地域高齢者の舌筋力低下に対する予防プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K19324
研究機関川崎医療福祉大学

研究代表者

矢野 実郎  川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (30550397)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード舌圧 / 嚥下 / 筋力 / リハビリテーション
研究実績の概要

地域在住の健常高齢者16名(男性7名、女性9名、年齢中央値84.5歳)に対して8週間の舌筋力の自主訓練を実施した。自主訓練には市販されている舌トレーニング用具を用いた。コントロール群は11名(男性2名、女性9名、年齢中央値79.0歳)とした。8週間の自主訓練の結果、コントロール群に比し訓練群の方が有意に舌の最大筋力と持久力が増加した。訓練群の訓練実施率(アドヒアランス)は99.2%と非常に高い値を示し、本訓練が取り組みやすく継続しやすいということが明らかになった。
研究結果を国際誌Dysphagiaに投稿し受理された。受理された論文は下記の通りで、オンラインで公開されている。
Yano J, Nagami S, Yokoyama T, Nakamura K, Kobayashi M, Odan Y, Hikasa M, Hanayama K, Fukunaga S. Effects of Tongue-Strengthening Self-Exercises in Healthy Older Adults: A Non-Randomized Controlled Trial. Dysphagia. 2020 Nov 19. doi: 10.1007/s00455-020-10216-w. Epub ahead of print. PMID: 33215265.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通り、地域在住の健常高齢者16名を対象に8週間の舌筋力自主訓練を行い、コントロール群11名との比較をしたところ、舌筋力自主訓練の効果を示すことができた。その研究内容を論文投稿し受理されたため。

今後の研究の推進方策

Dysphagiaに受理された論文の公開作業が残っているので順次手続きをしていく。
さらに、研究結果を6月に開催される日本言語聴覚学会にて、本研究の一部を発表する予定である。具体的には、本研究で被験者が舌筋力の自主訓練を取り組む際に、モチベーションを上げるために行った工夫点を報告する。学会発表に際して、実験で得られたデータの内、アドヒアランスに関するデータを改めて解析を行い、その結果を報告する。

次年度使用額が生じた理由

論文掲載の手続きが2020年度内で終了しなかったため、オープンアクセスの処理などで生じる費用が2021年度内で支払う予定である。
2021年度に交付される予算は、論文投稿費用と学会における報告に関してかかる費用として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Effects of Tongue-Strengthening Self-Exercises in Healthy Older Adults: A Non-Randomized Controlled Trial2020

    • 著者名/発表者名
      Yano Jitsuro、Nagami Shinsuke、Yokoyama Tomonori、Nakamura Katsuya、Kobayashi Miyu、Odan Yuki、Hikasa Miyako、Hanayama Kozo、Fukunaga Shinya
    • 雑誌名

      Dysphagia

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1007/s00455-020-10216-w

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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