研究課題/領域番号 |
19K19326
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井田 有亮 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30755947)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | データベース / 医療情報 / 歯科診療情報 / 歯科情報 / 社会歯学 / 歯科医療情報 / ビッグデータ / データ疫学 |
研究実績の概要 |
本研究では、現在進行中の歯科診療情報の標準化に関する検討の進捗を踏まえて、歯科診療情報・健診情報・遺体検案情報など様々な発生点からの情報を統合して扱うことのできる、マルチチャネル歯科臨床情報データベースを構築し、臨床研究のためのビッグデータ疫学研究基盤の構築を目的とするものである。 本年度は、歯科臨床情報データベースの検討として、厚生労働省標準となった、口腔診査情報標準コード仕様を基に歯科医療情報を二次利用するため「リレーショナルデータベース(RDB)」モデルを情報処理のデファクトスタンダードであるSQL言語を用いて処理可能な形式で構築することに着手した。診療情報に限らずPHRへと発展させることのできるよう、モデルの検討を実施した。二次利用に有用な粒度を検討する必要性があるため、臨床疫学の研究者と共に、種々の口腔診査の場面で発生する情報の粒度や種類についての検討を行った。これによりコードセットやデータベースモデルに改良を加える必要性が明らかとなったため、これに着手した。 さらにサーバ仮想化技術を用いた仮想計算機基盤上に構築したデータベースサーバー上に配置することで、単一のデータセンターでの運用だけでなく、クラウド型システムや分散型システムへの発展を当初より想定していたため、アプリケーションコンテナ化の検討を行った。 本研究課題に深く関連する歯科診療情報を用いた研究として、2論文を共著者として公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行が引き続いており、研究活動以外の大学・大学病院が求められる機能を維持する各種活動に大きくエフォートを割く必要があった。そのため、十分な時間・労力を本研究課題に充てることができなかった。 また、学会等の対人的活動にも制約があったため、有識者との意見交換にも苦慮した。
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今後の研究の推進方策 |
事前に申請した通り、研究期間を延長した。このことによって、当初設定した研究計画に従って研究活動を実施することとしたいと考えている。研究期間は延長したが、その内容に大きな変更を加える必要はないものと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画の遅延もあり、研究に必要な物品の購入、出版に際して必要と考えられる諸費用の支出も合わせて遷延した。次年度の研究を計画通りに行うことで、執行する予定である。
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