8020運動により20本以上の歯を有する高齢者の割合は増加傾向にある。それに伴い歯周病と判定される4mm以上の歯周ポケットを有する高齢者の割合も増えており,歯周病はいまなお口腔の健康を考えるにあたり重要な研究課題である。 本研究では,電動歯ブラシの使用により歯肉の炎症や出血が軽減する疫学研究に着目した。電動歯ブラシを用いることで,健常者の歯周病予防だけでなく,上手く手用歯ブラシを用いることの出来ない高齢者や障害者の人たちの病状の軽減を図れるのではないかと考え,電動歯ブラシの振動が歯肉炎の改善に寄与するメカニズムを詳細に検討し,患者さんの日々のセルフケアによる歯周病の重症化への予防を目指す。
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