炎症性腸疾患寛解期(IBD)の患者と健常者を対象に3DSを含む専門的口腔ケアを介入項目として臨床試験を行った。介入前後で口腔内から唾液、歯面プラーク、舌苔、および糞便サンプルを採取した。評価項目は、歯周組織検査、唾液・糞便カルプロテクチン量、口腔・腸内細菌叢の解析とした。介入後は上記評価項目において改善がみられたケースが多かった。以上より、唾液カルプロテクチンは、IBDの病態把握マーカーの候補として可能性を有することがわかった。また専門的口腔ケアは、口腔と腸内環境を健常化に寄与することが示唆された。
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