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2022 年度 実績報告書

オーラルフレイルの早期発見を目指した気圧計を応用した口唇機能の検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K19341
研究機関東京歯科大学短期大学

研究代表者

菅野 亜紀  東京歯科大学短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (90709859)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードオーラルフレイル / サルコペニア / 口唇閉鎖力
研究実績の概要

オーラルフレイルの早期発見を目指すため口腔閉鎖力に関する新たな知見を得て、評価方法を検証することを目的とした本研究を実施した。口唇機能を評価するためには、従来の手法では大型の機器や複雑な手順が必要とされたが本研究では、2017年7月付けで特許が認められた「口腔または咽頭の気圧をモニタリングする装置」(特許第6174965)を応用した、口腔内圧、口輪筋筋電図、口唇閉鎖圧を同時に測定できる複合センサを用いた。まず複合センサについて検証したところ、従来の方法よりも測定時間が有意に短縮され、感度も高いという結果から、測定方法の有用性が示唆された。ただし、対象者が下顎前突の場合、センサをくわえることが困難であったため改良を要することが明らかとなった。先行研究で舌圧は女性よりも男性の方が高く出るとの報告があるが、口唇閉鎖力も同様に男性の方が有意に高い傾向にあった。口唇閉鎖力と他のタスクとの関連性については、女性では口唇閉鎖力が弱いほど口腔乾燥が生じている傾向にあったが、口腔乾燥は更年期や内服薬などの他の影響も考えられるため、今回の研究では関連性を言及できるまでに至らなかった。また、最大限に口唇閉鎖したときの最大口唇閉鎖力と握力との相関は男女ともにみられたが、データが30~40歳代と比較的若い層に偏ってしまったため、口唇閉鎖力とサルコペニアの検証については、高齢者層のデータを増やして上で今後再検証したいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Alteration of Oral and Perioral Soft Tissue in Mice following Incisor Tooth Extraction2022

    • 著者名/発表者名
      Takagi Takahiro、Yamamoto Masahito、Sugano Aki、Kanehira Chiemi、Kitamura Kei、Katayama Masateru、Sakai Katsuhiko、Sato Masaki、Abe Shinichi
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 23 ページ: 2987~2987

    • DOI

      10.3390/ijms23062987

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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