ゲートキーパー機能に影響するかかりつけ医の質を明らかにするため、大学病院総合診療科を受診した患者に対し、かかりつけ医に対する受療行動、プライマリ・ケアの特性(近接性、継続性、協調性、包括性、地域志向性)に関するペイシェント・エクスペリエンスを調査した。その結果、かかりつけ医がいてもその医師を受診しない、紹介状をもらわない患者が多くいる実態が明らかとなった。かかりつけ医から紹介状をもらった患者では近接性(いつでも受診できる)や協調性(適時適切な紹介)の得点が高かったことから、これらの向上をはかる仕組みを構築することで、かかりつけ医によるゲートキーパー機能の向上が期待される。
|