研究課題/領域番号 |
19K19352
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松久 貴晴 名古屋大学, 医学系研究科, 客員研究者 (80782101)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 共感 / 服装 / CARE Measure / 家庭医 / 医師患者関係 / 行動変容 / 健康増進 / 補完医療 |
研究実績の概要 |
2020年度までに実施した研究を通して、医師の服装は、患者の受け取る医師の共感に影響を与えないことが示唆された。患者は医師の服装というわずかな変化に影響は受けず、医師とのコミュニケーションを通じ、医師の共感を感じることが、患者の行動変容を引き起こし、患者の健康増進に寄与すると考えられた。それゆえ、我々は患者の行動変容に着目し、行動変容に有効な方法を探索することを研究テーマとした。 包括的な栄養・運動療法に加え、補完医療であるマインドフルネス瞑想を併用することが、メタボリックシンドロームの人の減量に効果があることが明らかにされている。近年コロナウイルス感染症の影響もあり、対面でのセッションは限定的になっており、アプリなどの非対面式が代替手段となっている。マインドフルネス携帯アプリを通常の栄養・運動療法に併用することが、メタボリックシンドロームの減量に寄与するかどうかを調べるために、30名を対象としたランダム化比較試験を実施した。14人のメタボリックシンドロームの人が包括的な栄養療法と運動療法を受け、残りの16人が包括的療法に加え、マインドフルネスアプリを使用し、体重減少や摂食行動にいかに影響を与えるかを研究した。結果については、International Journal of Behavioral Medicineに2023年3月21日にImpact of a Mindfulness Mobile Application on Weight Loss and Eating Behavior in People with Metabolic Syndrome: a Pilot Randomized Controlled Trialとして報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染の流行により、Impact of a Mindfulness Mobile Application on Weight Loss and Eating Behavior in People with Metabolic Syndrome: a Pilot Randomized Controlled Trialの介入研究においては、2021年度内に予定されていて介入が行えなかったなどの計画変更を余儀なくされたが、2022年度内に論文報告も実施し、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今回の研究結果について学会などで報告していく予定である。
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