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2022 年度 実施状況報告書

日本における体外受精・胚移植後の妊娠・生産率予測モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K19362
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

左 勝則  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (60819126)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード体外受精 / 顕微授精 / 生殖補助医療 / 妊娠 / 流産 / 予測モデル
研究実績の概要

4年目にあたる2022年度は、生殖補助医療 (Assisted reproductive technology; 以下ART)における生産に対する予測モデル作成を目的とした前向き調査(初回登録者: 741名)の1年後のアウトカムである生産の有無およびそれまで受けた治療内容を収集するための2回目の調査を実施した。2回目の調査には652名が参加し、271名 (41.6%)の初回ART治療者が1年の治療を経て出産に至っていることがわかった。現在はこれらの対象者の受けた治療内容についてデータクリーニングを行なっており、完了後に予測モデル作成を行う予定である。また2023年9月からは2回目の調査で生産を報告していない参加者を対象に、2年後の生産の有無および治療内容の聴取を行い、年度の後半にかけて2年後の生産に対する予測モデルの作成を試みる。
また、日本産科婦人科学会が管理する日本のARTレジストリーを用いて、採卵あたり累積生産に対する予測モデルの作成を試みた。生産に対するロジスティックモデルを作成し、患者背景情報および治療情報からなる予測モデルを作成し、Area Under the Curve 0.7957程度の予測精度であることがわかった。今後はさらなる予測モデルの精度向上をめざした変数の調整および作成したモデルの妥当性検証を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2年後のアウトカム収集のため、研究期間を1年間延長して継続する方針とした。2023年度中に2年後のアウトカムに対する予測モデル作成を目指す。

今後の研究の推進方策

作成した生産率予測モデルだけでなく、生産までに必要な胚移植回数等、患者が治療継続にあたってベンチマークとなる指標に対しても予測モデル作成を試みる。作成した予測モデルを患者や医療者が活用できるよう社会実装を目指した方策(アプリの開発等)を検討する。

次年度使用額が生じた理由

2年目のアウトカム収集のための調査研究が2023年9月に予定されているため、そのための費用を次年度に繰り越した。

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公開日: 2023-12-25  

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