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2022 年度 実施状況報告書

遺伝性疾患を有する子どもの親のコーテシー・スティグマに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K19384
研究機関順天堂大学

研究代表者

渡辺 基子  順天堂大学, 医学部, 助教 (40831847)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードDown症候群 / 両親 / 対人関係 / コーテシースティグマ / 適応プロセス
研究実績の概要

本研究の目的は、遺伝性疾患を有する子どもの親のコーテシースティグマに関連した状況とその適応プロセスについて、明らかにすることである。これまでに、Down症候群を有する子どもの親を対象としたインタビュー調査とアンケート調査を実施した。
1. インタビュー調査
研究参加者は、Down症候群を有する子どもの親23名であった。インタビュー調査の結果に関しては、海外の学術誌であるJournal of Genetic Counseling 31号に“Courtesy stigma of parents of children with Down syndrome: Adaptation process and transcendent stage”として掲載された。また、インタビュー調査から得られた知見をまとめた冊子を作成し、研究参加者の方々に配布した。
2. アンケート調査
アンケートには、コーテシースティグマの認識に関する尺度と、インタビュー調査から得られた知見に基づく質問項目を含めた。研究参加者は、Down症候群を有する子どもの親536名であった。親の年齢は26歳から82歳、Down症候群を有する子どもの年齢は0歳から50歳であり、北海道から沖縄まで多様な地域からの参加がみられた。本年度は、アンケートデータの解析を行った。コーテシースティグマの認識を測定する尺度として、Affiliate Stigma Scaleの日本語版を作成して用いており、その得点は、子どもの年齢や親のレジリエンスとの間に有意な負の相関がみられた。解析結果の一部については、第46回日本遺伝カウンセリング学会学術集会で発表した。また、現在論文を執筆中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画であったインタビュー調査とアンケート調査を実施することができた。インタビュー調査の結果は海外の学術誌に掲載されており、アンケート調査に関しても十分なデータが得られたため、現在論文を執筆している。

今後の研究の推進方策

・アンケート調査の結果を論文にまとめ、英文誌に投稿する。
・アンケート調査から得られた知見に基づく情報提供資料の作成を検討する。

次年度使用額が生じた理由

本年度、国内外の学術集会がオンラインで開催されたため、渡航費等の費用を抑えることができた。次年度は、論文の英文校正費と学術集会への参加費に充てる計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 遺伝性疾患のある子どもをもつ親のコーテシースティグマ尺度の作成2022

    • 著者名/発表者名
      渡辺基子、岐部智恵子、菅原ますみ、三宅秀彦
    • 学会等名
      日本遺伝カウンセリング学会

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公開日: 2023-12-25  

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