研究課題/領域番号 |
19K19398
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
大松 健太郎 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (50632501)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Augmented Reality / 病院外心停止 / 心停止の認識 / 心肺蘇生 / AED |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、「AR(Augmented Reality)技術」を用いて心停止直後の徴候である死戦期呼吸等を再現できる救急蘇生シミュレータを開発し、それを用いることにより市民の心停止認識能が向上するか否かを検証することである。 2020年度は、昨年度までに集積したデータをもとにシミュレータの設計について協力企業と協議を行い、アプリケーションの仕様を具体化した。スマートフォン対応のアプリケーションに加え、Microsoft Hololens 2(ゴーグル型デバイス)にも対応したARアプリケーションを制作することとした。当初検討していた蘇生訓練用マネキンへの3DCG重畳表示は、今回は見送り「心停止の判断」に的を絞ったアプリケーションとして設計した。 現在、モーションキャプチャによる模擬患者の動きからの3DCG制作および実際の死戦期呼吸を呈している患者の動画からの3DCG制作などの作業が進行し、2021年度中にシミュレータ完成を目指している。 2021年度中にはシミュレータの第1期を完成させ、有効性の検証作業に入る予定である。しかし、COVID-19の影響によりヒトを対象とした実験等が困難な状況が継続すると考えられる。アプリケーション自体にアンケート機能やログ収集機能をつけることで、対面で実験を行わずに様々なデータを取得する方策を検討している。また、COVID-19流行下で、救命講習等が制限を受けている現状を鑑み、非対面で救急蘇生を訓練できる本アプリケーションを2021年度中に一般公開し、各種救命講習等で活用を促す予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19により研究協力者、協力企業との共同作業が困難となったことにより、当初計画より若干遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
当初計画では2022年度にアプリケーションを一般公開する予定であったが、COVID-19流行下で、救命講習等が制限を受けている現状を鑑み、非対面で救急蘇生を訓練できる本アプリケーションを2021年度中に前倒しで一般公開し、各種救命講習等で活用を促す予定である。 COVID-19の影響により対面での実験が困難であることから、アプリケーション自体にアンケート機能やログ収集機能をつけることにより、様々なデータを取得する方策を検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響により、当初計画より遅れている。そのため、2020年度にプログラミングや3DCG制作を依頼する企業への支払いが発生せず、2021年度に支払いを行う事となっためである。
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