研究課題/領域番号 |
19K19402
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
林 哲朗 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 政策医療企画研究部, 医師 (80528448)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 医療コミュニケーション / ビデオ通話 |
研究実績の概要 |
情報通信機器によるビデオ通話を用いた医療コミュニケーションを評価することを目的とした本研究は、「Step1潜在的需要調査」、「Step2運用ルール策定」、「Step3医療現場での実践」、「Step4 有用性・問題点・安全性の科学的検証」、「Step5 情報通信機器を用いた医療コミュニケーションに関する指針(案)の策定」の5段階に分かれている。一方、研究開始後よりCOVID-19感染症の流行を受け当初予定していたランダム化比較試験デザインでの症例リクルートが困難となり、流行の収束が見通せないことから、前向き観察研究に切り替えた上で再度リクルートを実施した。評価項目を医療コミュニケーションの「内容(病状説明の有無、急変時の対応に関する相談の有無、退院調整に関する相談の有無、不慮の事態に関する相談の有無、治療方針の決定に関する相談の有無、悪いニュースの知らせの有無)」、「回数」、「所要時間」、「参加家族数」に設定し、「オンラインビデオ通話群(介入)」および「通常面接群(対照)」での比較を行う。目標登録症例数を各群58名に設定している。 2020年度までにStep2までが完了し、Step3に関しては2020年2月~2021年12月までにリクルートを終了し目標人数であった「オンラインビデオ通話群(介入)」および「通常面接群(対照)」の2つの群において、それぞれ59名、58名の症例登録を達成している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19感染症の流行を受け「Step3医療現場での実践」の研究デザインを変更した影響でリクルートおよび目標症例登録の達成時期が当初の予定よりも遅く2021年12月となった。
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今後の研究の推進方策 |
現在は登録症例の解析を行っており、2022年度内に「Step4 有用性・問題点・安全性の科学的検証」、「Step5 情報通信機器を用いた医療コミュニケーションに関する指針(案)の策定」を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度はCOVID-19流行の影響を受けたもののStep3の研究リクルートを終了することができた。2022年度は登録症例データの解析に係る人件費およびその他経費の支出に加え、解析に係るPC・ソフトウェアなどの物品費、研究成果の発表に係る経費を要する予定である。
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