同じ時間帯に睡眠がとれる短時間睡眠モデルと、睡眠確保時間帯を毎日ランダムにし睡眠の質を低下させた複合睡眠障害モデルを設定した。摂餌量、摂食中枢の視床下部弓状核、認知記憶中枢の海馬歯状回を中心に、ミクログリア、炎症性サイトカイン(TNFα、IL6)、神経新生を併せて評価した。認知機能はY迷路試験、バーンズ迷路試験を用いた。結果、認知行動では複合睡眠障害モデルで有意な低下を認め、摂餌量についても低下していた。しかし、Iba1染色による差は認められず、さらに、海馬及び大脳におけるTNFα、IL6も差は認められなかった。また、神経新生の指標であるDoublecortinも差は認められなかった。
|