• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

高齢マウスを用いた認知機能低下を反映するバイオマーカー研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K19422
研究機関川崎医療福祉大学

研究代表者

上野 浩司  川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (60725068)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード高齢化 / 認知機能 / マウス / 行動解析
研究実績の概要

認知症の患者数は世界的に増加傾向にあり,2030年には約7600万人に,2050年には約1億3500万人になると推計されている。その社会的費用も増大しており,我が国では年間14.5兆円を上回ることが明らかになっている。認知症による経済的損失,社会的損失への対策は急務であり,認知症の原因解明,および予防方法・治療方法の開発を早急に進めていく必要がある。ヒトをはじめ多くの動物は高齢化に伴い認知機能が低下していくが,なぜ低下するのかは不明な点が多い。そこで,本研究では高齢化に伴う認知機能の低下と脳内の細胞外マトリックス分子の変化の相関を調べ,認知機能低下のメカニズムの一端を明らかにしたいと考えている。
まず老化促進モデルマウスSAMP8とP10の加齢による変化を一連の行動実験テストバッテリーを通して明らかにしようと試みた。特にSAMP10マウスでは様々な異常行動を示した。オープンフィールド試験における不安様行動の増加はSAMP10マウスで顕著であった。これらのマウスの脳内で細胞外マトリックス分子の変化がどうなっているかを次年度に詳細に調べる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

老化促進モデルマウスの一通りの行動解析も終わり,組織学的解析に向けて脳をサンプリングした状況である。さらには,飼育し続けている野生型マウスC57BL/6の老齢化が進み間もなく行動実験を開始できる環境にある。

今後の研究の推進方策

老化促進モデルマウスの脳の組織学的解析を行い脳内の細胞外マトリックス分子の発現状況を詳細に調べていく予定である。様々な抗体,レクチンを使用しタンパク,糖鎖を解析する。
また,老齢野生型マウスC57BL/6を使用しその行動解析と組織学的解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

組織学的解析を最終年度に予定を変更したため,一次抗体を購入する費用が浮いた。一次抗体には使用期限があるため,使用直前に購入する予定である。よって最終年度に使用予定であり,その他の予算も計画的に使用予定である。

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi