研究課題/領域番号 |
19K19434
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中杤 昌弘 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (10559983)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | エピゲノム / レジスチン / バイオインフォマティクス / DNAメチル化 / 生活習慣病 |
研究成果の概要 |
DNAメチル化が血中レジスチン濃度を介して生活習慣病の発症に如何なる影響を与えるのか調査・解明を行うため、我々が保有するコホート研究と公開されている海外のデータでレジスチンのエピゲノムワイド関連研究(EWAS)のメタ解析を実施した。その結果、レジスチンと関連するDNAメチル化サイトを新たに2か所同定した。これらのDNAメチル化サイトはいずれもレジスチンをコードするRETN遺伝子近傍には存在しなかった。レジスチン濃度はRETN遺伝子以外の遺伝子によってエピジェネティックに制御されている可能性を示している。
|
自由記述の分野 |
バイオインフォマティクス, 遺伝疫学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レジスチンの分泌異常である高レジスチン血症は、肥満、メタボリックシンドローム、冠動脈疾患など様々な病態において認められ、これらの生活習慣病の発症および進展に深く関与する。高レジスチン血症の改善による疾患発症リスク低減の方策を考えるためには、レジスチンが増加する分子メカニズムの解明と、そのメカニズムに沿った介入戦略・治療戦略の開発が必要である。本研究で得られた成果は、これまでに分かっていたRETN遺伝子以外によるレジスチン濃度増減メカニズムの可能性を提示しており、レジスチ濃度調節機構の全貌解明の手掛かりとなる。
|