研究課題
本研究は一般地域住民から年齢層化無作為抽出した集団のうち協力が得られた者を対象として、頭部MR画像を用いて評価した無症候性脳血管障害と潜在性動脈硬化指標および危険因子の測定を実施している既存の前向きコホートの成績を用いて、腎機能およびその経年変化と無症候性脳血管疾患の関連を検討するものである。前年度実施した尿アルブミン/クレアチニン比およびクレアチニンを用いて算出したeGFRcrを用いた解析に、さらに曝露要因としてシスタチンCを用いて算出したeGFRcysを、アウトカムとしてラクナ梗塞、脳微小出血、脳室周囲白質病変、深部皮質下白質病変を合計したスコアを追加して詳細に検討した。腎機能が低下するほど無症候性脳血管疾患の存在と関連していた。
3: やや遅れている
新型コロナウイルス感染拡大による移動制限により、調査地で行う解析を一部実施できなかったため。
日本人一般集団における無症候性脳血管疾患と尿アルブミン/クレアチニン比およびeGFRの経年変化との関連についてさらに詳細に検討を進める。また、その成果を専門誌で報告する予定である。
新型コロナウイルス感染拡大による移動制限により、調査地で行う解析に一部遅れが生じたため。
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