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2022 年度 研究成果報告書

労働時間や職場風土と従業員の健康・生産性との関連:職場外要因を含めた複合的検討

研究課題

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研究課題/領域番号 19K19439
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関神奈川県立保健福祉大学

研究代表者

津野 香奈美  神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 准教授 (30713309)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード労働時間 / ハラスメント / 組織風土
研究成果の概要

本研究では、2つの前向きコホート研究、1つの生態学的研究を実施したほか、長時間労働とうつ病に関する国際保健機関(WHO)、国際労働機関(ILO)との国際共同プロジェクトに参画し、他国の研究者らと長時間労働とうつ病との関連を検証するシステマティックレビューを実施した。その結果、労働時間とうつ病との関連は強固なエビデンスがあるとは言えないこと、職場の非尊重的態度が精神健康だけでなく身体健康とも関連していること、職場内外のサポート資源は非尊重的態度を経験した時に精神健康を守る十分な緩衝効果があるとは認められないこと、組織風土は職場の非尊重的態度の発生率と関連していること等が明らかになった。

自由記述の分野

社会疫学、公衆衛生学、産業保健学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、長らく結論が一致していなかった長時間労働と精神健康との関連について学術的に結論を出すものであり、社会的なインパクトは大きいと考えられる。また、職場の非尊重的態度や組織風土が労働者の精神健康だけでなく身体健康とも関連すること、しかし個人や職場資源が例え多くても、非尊重的態度を経験した際に精神健康の不調発生を予防するには不十分であることが示されたことにより、職場の非尊重的態度の発生を未然に予防するような対策が重要であること、それには本研究で明らかになった非尊重的態度が発生しにくい組織風土の要素を取り入れることが重要であると示せたことは、社会的にも意義が大きいと思われる。

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公開日: 2024-01-30  

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