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2020 年度 実施状況報告書

勤労世代における加熱式タバコの使用実態調査およびその使用者の対応マニュアルの作成

研究課題

研究課題/領域番号 19K19448
研究機関産業医科大学

研究代表者

姜 英  産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助教 (70637595)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード加熱式タバコ / 紙巻タバコ / 喫煙率 / 禁煙治療 / 禁煙指導 / 禁煙外来
研究実績の概要

本研究の目的は、様々な職種の労働者における喫煙に関する調査を行うことで、加熱式タバコの使用者の割合、それを使用する理由などを正確に把握すること、また、自力で禁煙できずに加熱式タバコを使用し始めた集団を禁煙の準備性が高い集団と捉え、加熱式タバコの使用者への対応マニュアルを作成することで、正しい禁煙方法(=禁煙補助剤を用いた禁煙治療)に誘導することである。
本年度は3年計画の2年目であり、前年度で調査した事業場の追跡調査を行った。加熱式タバコに対する認識について、「加熱式タバコを使用することは“喫煙である”と思わない」と回答した者は25.4%→23.8%で、「加熱式タバコを禁煙の場所でも使用できると思う」と回答した者は16.9%→15.4%であった。加熱式タバコに対する誤った認識を持っている者に対して、正しい知識を提供する必要がある。
加熱式タバコと紙巻タバコの使用状況について、「加熱式タバコのみ」の使用者は23.2%→22.7%、「紙巻タバコのみ」は29.5%→27.0%、「加熱式タバコと紙巻タバコ両方」の併用者は12.9%→11.8%であった。昨年度の調査結果と大きい変化が見られなかった。
来年度も3年目の継続調査を行うことで、加熱式タバコの使用状況の変化及びその変化の理由について明確する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症のため、多くの事業場は在宅勤務となり、またその対応で研究協力が難しくなった。

今後の研究の推進方策

調査対象である事業場の3年目の継続調査を行う同時に、他の職種の事業場を調査対象に追加し、加熱式タバコへの認識と使用状況の継続変化を明らかにする。
3年間の追跡調査の結果に基づいて、加熱式タバコに関する問題点に対応するマニュアルを作成する。

次年度使用額が生じた理由

対象者の数は予定より少なかったため、データの入力と確認のための経費は少なかった。新型コロナウイルス感染症のため、学会はオンライン開催に変更したため、旅費を使用しなかった。
2年目で発生しなかったデータ入力のための経費は次年度に使用する計画である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 勤労世代における加熱式タバコの認識と使用状況の3年間の推移2020

    • 著者名/発表者名
      姜英, 垣内紀亮, 大和浩
    • 学会等名
      第93回日本産業衛生学会
  • [学会発表] 加熱式タバコと電子タバコの構造、有害性、二次曝露、禁煙治療への誘導2020

    • 著者名/発表者名
      大和浩, 姜英
    • 学会等名
      第85回日本呼吸器学会・日本結核 非結核性抗酸菌症学会・日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
  • [学会発表] 加熱式タバコ、電子タバコの有害性と使用状況、法規制に関する最新情報:使用状況調査2020

    • 著者名/発表者名
      姜英
    • 学会等名
      第30回日本産業衛生学会全国協議会

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公開日: 2021-12-27  

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