研究課題/領域番号 |
19K19453
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
湊屋 街子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 客員研究員 (50733367)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | フタル酸エステル類 |
研究実績の概要 |
母の妊娠初期の血液検体を用いて、フタル酸エステル類代謝物8種類類(①モノノルマルブチルフタル酸(MnBP) ②モノイソブチルフタル酸(MiBP) ③ モノエチルヘキシルフタル酸(MEHP) ④モノエチルヒドロキシヘキシルフタル(MEHHP) ⑤ モノベンジルフタル酸(MBzP) ⑥モノエチルカルボキシペンチルフタル酸(MECPP)⑦モノイ ソノニルフタル酸(cx-MiNP))⑧総cx-MiNPの濃度分析を継続した。対面調査は新型コロナウイルス感染症禍で実施できなかった。代わりに、小学校以上の体格の調査を目的に、学校健診記録の転記による調査を実施した。1年に2回の学校健診記録から測定日、身長と体重のデータを回収し、肥満度や成長曲線の評価を実施した。令和3年度は、1236件の小学校6年間の学校健診記録のデータを収集した。今後、各学年の肥満度や体格と胎児期のフタル酸エステル類の関連を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
母の妊娠中の血液を用いたフタル酸エステル類代謝物の濃度分析について、予定していた数の分析を行うことができた。小学校の学校健診記録の転記には調査の準備に時間を要し、自宅に学校健診記録が戻るのが年度末の1週間のみなど、データ収集の期間に制限があり、未解答や不備回答への対応に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
小学校以降の児について、体格の調査を継続する。小学校6年間の学校健診記録のデータから各学年の肥満度や体格の推移を明らかにする。胎児期のフタル酸エステル類代謝物の曝露による生後の幼児期の肥満や体格への影響を検討するため、多変量解析を実施する。尿中フタル酸エステル類の分析のために条件検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症禍で蔓延防止法が実施される中、参加者への調査実施を一時中断せざるを得なかった。小学校の学校健診記録の転記には調査の準備に時間を要し、自宅に学校健診記録が戻るのが年度末の1週間のみなど、データ収集の期間に制限があり、未解答や不備回答への対応に時間を要した。尿中フタル酸エステル類を実施するための条件検討などに時間を要した。
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