妊娠中の中食の利用頻度と産後うつ病の関連が明らかとなったが、当初予想していた食事パターンと産後うつ病の関連は認められなかった。1つの理由として、今回の調査方法では中食の構成食品が食事パターンに十分に反映されなかった可能性がある。よって今後の研究では、中食の内容を詳細に調査した上で食品・栄養素等摂取量の関係を検討することに加えて、産後うつ病との病理学的関係を明らかにするために、中食の利用頻度による生化学検査値等への影響について検討を進める必要がある。本研究により、妊娠期の食習慣が産後うつ病に影響を及ぼすことが示唆されたことから、母子保健指導における栄養分野の方策に役立てられることが期待される。
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