研究課題/領域番号 |
19K19468
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
|
研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
大西 一成 聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 准教授 (50596278)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 大気汚染 / 黄砂 / 健康予報 / 越境大気汚染 / アレルギー症状 |
研究成果の概要 |
気象庁から取得した全球大気中のエアロゾル飛来予測モデルデータと住民の自覚症状調査のスコアとの関連を調べ、黄砂による健康への短期的影響を予測する指標としての有用性を検討した。本研究において、まず、観測データから黄砂、硫酸系成分、硝酸系成分が越境汚染の影響であることが示された。次に、予測データから黄砂の短期曝露による呼吸器症状や喉、鼻の症状を引き起こす日を48時間前に予測できる可能性が示唆された。モデル化された数値データが黄砂のような越境大気汚染物質の健康リスクを予測するために有用であり、MASINGARは全球モデルのため、日本だけでなく世界中で健康予測に応用し貢献できる可能性が示唆された。
|
自由記述の分野 |
環境疫学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、環境研究として飛来予測がされていたが、そのデータと健康豚関係が本研究で明らかになった。大気汚染がひどい時に、体調の不具合や重篤なアレルギー症状を訴えることがあったが、48時間前の予測データを活用することで、前もって予防行動をとることができ、健康の悪化を防ぐことができる可能性が示唆された。 さらに、飛来した成分を調べることで、地元由来の汚染化越境由来の汚染かの区別ができ、自身の健康を左右する原因を特定し、大陸のイベントを鑑みながら効率よく対策と症状の評価が可能になった。また、マスクは、着用者次第で防御効果が左右されており、マスクの適切な選び方と使用方法に関する啓発の重要性が示された。
|