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2020 年度 実施状況報告書

低中所得国での母体・新生児死亡率低減への新連続的産科ケアパッケージの効果の評価

研究課題

研究課題/領域番号 19K19469
研究機関山梨大学

研究代表者

堀内 清華  山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (00807646)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード緊急産科ケア / 低中所得国 / 医療ケアの質
研究実績の概要

2019年に産科ケアパッケージの作成、パッケージに基づいて提供された産科医療の適切性の評価のためのチャートの作成とチャートの妥当性評価を行った。チャートの妥当性評価については論文を作成した。
その後、産科ケアパッケージのトレーニングを対象の県・郡病院の周産期医療にかかわる医療従事者に順次行った。トレーニング実施後、出産で受診した妊婦から同意を得てリクルートし情報収集を開始した。
しかし、産科ケアパッケージの導入途中で、2020年1月より新型コロナウイルス感染症流行が始まり、残り2県にはまだ導入できていない。
2019年にすでにパッケージを導入した県・郡病院では、臨床データの収集が終わっている。
各県から送られた臨床データは、順次中央病院に収集してレビューを行い、産科ケアの評価を行っている。しかし、産科ケアの評価は、新型コロナウイルス感染症対応のため、遅れている。
その他、周産期医療の質管理について、ラオス国におけるモニタリング方法について評価した論文を投稿した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

・新型コロナウイルス感染症流行により、臨床データの収集に時間を要したこと、収集後の医療ケア評価が延期されたことが主な要因である
・研究代表者の産休・育休もあり、研究期間を延長した

今後の研究の推進方策

現在まで収集したデータのクリーニングを進め、解析を行う。結果を基に、プログラムの改善のための更なる研究テーマについて検討を行う。
新型コロナウイルス感染症のために、現地への渡航が困難な状態であるが、現地の研究協力者とオンラインの打ち合わせを行いながら、研究を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症によりラオスへの渡航ができなかったこと、研究代表者の産休・育休のために、旅費の使用はなかった。また、感染流行による研究実施の遅れにより、データクリーニング・解析、および論文化の作業がまだ残っている。2021年度はこれらの作業に取り組む。研究費は主に、論文の英文校閲、投稿料に使用する予定である。状況が許せば、現地に渡航して、関係機関に研究結果の報告をするとともに、研究協力者と今後の研究課題について議論を行いたいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Effectiveness of self-managed continuous monitoring for maintaining high-quality early essential newborn care compared to supervision visit in Lao PDR: a cluster randomised controlled trial2021

    • 著者名/発表者名
      Horiuchi Sayaka、Rattana Sommana、Saysanasongkham Bounnack、Kounnavongsa Outhevanh、Kubota Shogo、Inoue Mariko、Yamaoka Kazue
    • 雑誌名

      BMC Health Services Research

      巻: 21 ページ: 1-12

    • DOI

      10.1186/s12913-021-06481-6

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Potential factors associated with institutional childbirth among women in rural villages of Lao People’s Democratic Republic: a preliminary study2020

    • 著者名/発表者名
      Horiuchi Sayaka、Nakdouangma Bounthanome、Khongsavat Thipphaphone、Kubota Shogo、Yamaoka Kazue
    • 雑誌名

      BMC Pregnancy and Childbirth

      巻: 20 ページ: 1-9

    • DOI

      10.1186/s12884-020-2776-7

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2021-12-27  

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