研究課題/領域番号 |
19K19472
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
佐々木 由理 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (80734219)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者 / うつ / ソーシャル・キャピタル |
研究実績の概要 |
これまでに日本の高齢者のうつの関連要因が他国と比較された研究はないため、本研究は、発展状況・社会経済・文化・環境の異なるアジア3か国(日本、ミャンマー、マレーシア)において、イ) 高齢者のうつの有病率とその関連要因を比較すること ロ) ソーシャル・キャピタルがうつに及ぼす各国の影響の相違を検証することハ) 更に、性別、教育歴別、所得別にソーシャル・キャピタルがうつに及ぼす影響を各国で比較することの3つを目的に実施している。 本年は日本のデータとして用いる日本老年学的評価研究(JAGES : Japan Gerontological Evaluation Study)のデータセットと比較可能なデータセットとするべく、ミャンマーにおいて収集された1200名分のデータの入力、クリーニングを実施した。なお、マレーシアのデータについては、新型コロナウィルスの影響で現地国での受け取りが延期となっている。そのため、データクリーニングを完了したミャンマーのデータを用いて、日本国際保健医療学会において、プレ解析結果の発表を行った。フィードバックを得て再解析した後に、論文執筆を開始している。 また、上記の日本のデータセットを用いて、上記の目的に則って高齢者のうつに関するサブ解析を行い、学会発表(日本公衆衛生学会、日本疫学会、International Society for Social Capital Research (ISSC) meeting)および2本の論文を出版した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね、順調に進んでいるが、新型コロナウィルスの影響で、マレーシアのデータの受け取りが延期となっていることがある。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの影響を鑑みて、日本、ミャンマーのデータを用いた解析を先行して進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在執筆中の論文の英文校正を実施しなかった。論文執筆が整い次第、2020年度に今年度未使用の研究費を使用させて頂く。
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