研究課題/領域番号 |
19K19488
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
福田 真未子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (60832201)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | DNA多型 / マイクロハプロタイプ / 血縁鑑定 / 個人識別 / X染色体 |
研究成果の概要 |
マイクロハプロタイプと呼ばれる一塩基多型が約200bpの範囲に数個並んだ部分のハプロタイプが,個人識別マーカーとして注目されている。本研究では未だ報告の少ないX染色体に着目し,多型性に富む10座位の新たなマーカーを確立した。また,それらの日本在住者集団のデータ(男性437人,女性236人)収集を行い,集団遺伝学的解析を行った。さらに共有アリル数による血縁関係のシミュレーションにおいても,X染色体の特性を生かした欠損事例等で有用であることが示された。
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自由記述の分野 |
法医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
法医学において血縁鑑定に用いるマーカーの新規開拓は,(1)既存の問題点の解決,(2)解析技術の進歩に対応するため,の2点において必要不可欠であり,本研究もその一端を担うものである。マイクロハプロタイプは既存の問題点である「反復配列(STR)のスタターと変異」,「一塩基多型(SNV)の多型性の低さ」を補う利点を持つことが示された。さらに近年多方面で活用されてきている次世代シーケンサーを利用した法医遺伝学的解析の一方法として,有用である点および新たな問題点を指摘した。
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