研究実績の概要 |
本研究は、患者・家族の攻撃性に対する臨床看護師の対処能力を育成するための教育プログラムを構築することを目的としている。 令和2年度は、令和元年度に実施した、看護職515名を対象に実施したインターネット調査に基づく介入効果を評価するための測定尺度MAVAS(Management of Aggression and Violence Attitude Scale (Duxbury, 2008))日本語版の評価において妥当性・信頼性ともに数値基準を満たさなかったことから、測定方法についての検討を重ねた。その結果、調査において構成概念妥当性の検討のために用いた、the Japanese Version of the Attitudes Towards Aggression Scale(中平ら, 2017)を補助的に用いることとなった。MAVAS日本語版の信頼性・妥当性の検証結果について、第24回日本看護管理学会学術集会にて学会発表を行った。 また、先行研究の結果をもとに介入プログラムのe-learning教材の作成を進めた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、e-learning教材作成のためのツールが増加したこと、加えて教材作成業者の業務縮小が生じたことから、作成における外部委託について再検討を行い、外部委託を縮小することとした。 今後は作成した教材を用いて介入および効果測定を行っていく予定である。
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