研究課題/領域番号 |
19K19496
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
長谷川 慶幸 鳥取大学, 医学部, 助教 (80816182)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 応急手当 / CPR / BLS / 社会心理学 / 一般市民 / 実施意志 |
研究実績の概要 |
本研究では、バイスタンダーとしての一般市民の応急手当実施の意志を評価する尺度を開発するとともに、それに関連する阻害・促進要因の特徴を明らかにする ことにより、応急手当実施率向上に繋がるBLS講習会への示唆を得ることを目的とし、効果的なBLS講習会により、最終的には急な傷病者の救命率を向上させるこ とを目標としている。 インターネット調査を用いて、性別、年代、居住地域が人口統計比に合うように無作為抽出された1000人と応急手当の実施経験がある101人を対象に全国調査を行った。実際の応急手当の実施には、それを阻害・促進する要因の存在が想定されており、本研究では、心理的な阻害・促進要因に着目し、評価項目を作成し調査した。社会心理学の視点から調査を行った研究は少なく、新しい知見を得られたと考える。また応急手当の実施意志や阻害・促進要因を全国調査した研究は少なく、この調査を行い研究発表する意義があると考える。また若年者を対象とした尺度の論文化も進行中である。本年度の調査は15歳から65歳までと幅広い年齢層を対象に調査しており、若年者に限定せずに使用できる尺度として分析を行っている。現在、応急手当実施意思を測定する尺度はないため、広く発信し、使用されることで、BLS講習会などで個人の実施意思を確認することや実施意思の阻害要因を明確にし対策を行うことが新たに可能になるなどの活用が想定されている。 これらにより研究の目的である一般市民の応急手当実施の意志を評価する尺度を開発するとともに、それに関連する阻害・促進要因の特徴を明らかにすることを 目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナの感染拡大防止策のため、計画の進行が遅れている状況である。 しかし、調査は終了しており、解析、論文投稿と行っていく準備はできている。
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今後の研究の推進方策 |
調査は終了しており、情報の分析、論文の作成を行っている。夏までに論文を投稿する予定としている。
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次年度使用額が生じた理由 |
海外への学会参加費を予定していたが、参加できず次年度使用額が発生した。次年度は英語翻訳費や論文投稿費などの使用を検討している。
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