看護師が、高齢者の自律的な服薬自己管理状況を査定するための、服薬アドヒアランス評価ツールを開発することを目的に調査を行った。質的帰納的研究、プレテスト、専門家との意見交換を経て、74項目の修正版服薬アドヒアランス評価ツールを作成した。その後、無作為抽出した全国の急性期病院、および訪問看護ステーションで勤務する看護師を対象とした全国調査を実施した。調査の結果、747部の回答を得た。分析の結果、全40項目6因子の「高齢者の服薬アドヒアランス評価ツール」を構成できた。この評価ツールは、クロンバックα係数による内的整合性、基準関連妥当性、構成概念妥当性を確保していることを示した。
|