本研究の目的は看護職のための認知行動モデルを活用したコミュニケーション教育プログラムを開発し、その有効性を検証することである。「共感」「傾聴」が看護師として当然の姿勢と教育されるが、系統的に訓練される機会は限定的であり、看護師個々の素質や性格に委ねられている。コミュニケーショントレーニングが看護の質の発展やメンタルヘルスの向上に役立つことが米国等で示されているという知見から、認知行動モデルを活用したコミュニケーション教育プログラムを開発しその有効性を検証した。 認知行動療法に熟練した臨床家である精神科医、心理士により開発された教育プログラムを看護職等38名に対し1日研修を実施した。
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