研究課題/領域番号 |
19K19538
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
栗原 幸子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60344975)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 看護技術 / リフレクション / 看護基礎教育 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護学生のリフレクション能力に対して教育的支援を行うために、リフレクションを取り入れた看護技術演習プログラムを構築することである。 令和3年度は、前年度の研究成果を踏まえて、リフレクションシートに教員がコメントを入れる際に、場面の記述が事実的・客観的であるか、自身の手技に偏らず対象の反応を見て取れているか、という観点からコメントを入れ、それによりリフレクションの内容が変化するか、教員のコメントも含めてデータ収集・分析を行う計画をたてた。 しかし、今年度も、演習途中でCOVID-19の感染拡大により、完全オンラインとなり、学生が自身で技術を実施する場面をリフレクションシートに記載する取り組みが実施できず、データ収集に至らなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
リフレクションシートを用いた看護技術演習を実施し、教員の指導内容も含めてデータ収集する計画を立てたが、COVID-19の感染拡大により、演習の後半が完全オンラインとなったことから、学生が技術を実施する状況が作れず、学生のリフレクションの変化をデータ収集することができなかった。加えて、研究者が当該研究以外の他の業務の対応に追われたことから、状況に合わせた計画の変更ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19により、オンライン演習となった際を想定して、研究計画を練り直す。学生自身が看護者として実施した場面にこだわらず、観察者として見た看護技術実施場面についても意識的にリフレクションを行い、リフレクション能力の向上につながるような演習展開を検討し企画する。そして、そこでの学生の学びをデータとして収集し、看護技術演習プログラム構築に向けて検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度は研究が進まなかったため、研究費の使用がなく、余剰額が生じた。今年度は、リフレクションや看護技術教育の研究者から助言を得て、COVID-19の感染拡大により完全オンライン演習となった場合にも、実施可能なプログラムを練り直したいと考える。その際の専門家の知識提供に対する謝金や、意見交換するための学会参加のための費用、および旅費に使用する。
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