研究課題/領域番号 |
19K19548
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
堀田 昇吾 東京医療保健大学, 看護学部, 講師 (70795707)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 放射線看護教育 / 新人研修 / 演習 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、卒後教育におけるアクティブ・ラーニング手法を活用した放射線看護教育プログラムを開発し、評価することである。令和元年度は医療施設で放射線業務に従事する看護師を対象としたインタビュー調査と卒後教育として行う放射線教育プログラムの内容についての検討を行った。 インタビュー調査はフォーカスグループインタビューを2回行った。合計11名の看護師を対象に調査を行なった結果、放射線教育を卒後教育として行うことに対するニーズ、卒後教育として行う放射線教育の内容、放射線教育を行う時期について示唆が得られた。インタビューでは、臨床現場では患者からの放射線に関する質問に答えることができなかった経験などが語られ、放射線教育を卒後教育として行うことに対するニーズが高いことが考えられた。また、卒後教育として放射線教育を行う場合、医療施設にある放射線診療機器や放射線測定器を用いて実際に放射線量を測定する演習を取り入れることで目に見えない放射線をイメージすることができ、効果的な学習になるといった意見が多かった。放射線教育を卒後教育として行う時期としては、新人研修など入職後早期に行うことを望む声が多かった。新人研修などに放射線教育を組み込むことによって、より早期から放射線に対する不安を払拭することができると考えられる。 上記インタビュー結果を踏まえ、研究協力者とともに新人研修として医療施設内で行える卒後教育プログラム(放射線看護)について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和元年度はインタビュー調査及び医療施設に勤務する診療放射線技師または放射線科医を対象にアンケート調査を行う予定であった。インタビュー調査については初回インタビュー調査は6月に実施できたが、その後は調査参加者確保が十分にできず10月後半になってしまい、インタビュー調査全体が予定より遅れた。アンケート調査はインタビュー調査の遅れに伴って実施には至っておらず進捗状況については上記のように判断した。
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今後の研究の推進方策 |
令和二年度は医療施設に勤務する診療放射線技師を対象に、病院で看護師を対象とした卒後教育を行う際に行うことができる演習や、使用できる放射線機器について調査する。また、新人研修として放射線教育を取り入れることに関する実態調査を病院の看護管理者向けに行い、現状の把握と課題の抽出を行う。これらの結果を踏まえ、新人教育として行う放射線教育プログラム(案)を作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビュー調査の遅れに伴い、アンケート調査が実施できなかった。また、放射線看護教育プログラムの準備も同時に遅れている。
令和元年度に実施したインタビュー調査の結果を踏まえ、アンケート調査を実施する。また新人研修として医療施設内で行える卒後教育プログラム(放射線看護)を検討、作成していく。
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