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2019 年度 実施状況報告書

看護学生用情緒的職業コミットメント尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K19549
研究機関藤田医科大学

研究代表者

廣瀬 大輔  藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (60756229)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード職業コミットメント / 看護学生
研究実績の概要

本年度は、臨地実習において看護学生の情緒的職業コミットメントを高める経験を明らかにすることを目的に看護学生を対象にしたインタビュー調査を実施する予定であった。しかし、看護学校に研究依頼をする段階まで準備を進めたが、実際に研究依頼をするまでには至らなかった。
インタビュー調査の準備と同時進行で、我が国の看護学分野における職業コミットメントに関する現状と課題を明らかにすることを目的に文献検討を行った。職業コミットメントの定義をみると、コミットする対象は「職業」「専門」が多く、その内容は「態度」「関係・関与」「帰属意識」と言い表されていることが多かった。定義で多く用いられている内容は「個人の職業に対する態度」であるが,そのほとんどが英文を直訳したものであり日本独自の明確な定義は示されていなかった。職業コミットメントの測定尺度をみると、Occupational Commitment Scale(Meyer et al.,1993)を各研究者が独自に邦訳したものが多く使われていた。看護師の職業コミットメントを測定する尺度は,Occupational Commitment Scaleを日本語に翻訳し、信頼性と妥当性が検討された尺度がある(佐藤ら,2015)。一方,看護学生の職業コミットメントを測定する尺度は,信頼性と妥当性が十分に検討されていない。以上より、本研究の目的である看護学生の職業コミットメントを測定する尺度を開発することが必要であると再認識したとともに、職業コミットメントの定義が我が国では不明確であるため、概念分析などの必要性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

看護学校に研究依頼をするまでに至らなかった。研究目的をより達成するために研究計画を練り直していたが、その立案に時間を要したことと、その計画立案を始める時期が遅かったことが原因である。

今後の研究の推進方策

職業コミットメントに関する文献検討はその結果を学会発表し、論文化する。
インタビュー調査はプレインタビューを重ねて、本調査に臨めるよう準備を進める。それとともに、看護学校に研究依頼をし、9月から12月の間にインタビュー調査を実施できるように調整する。

次年度使用額が生じた理由

予定より研究が遅れており、本年度、使用する予定であった経費を使用しなかったため、次年度使用額が生じた。
次年度については、インタビュー調査を実施するための旅費や参加者への謝金で経費を使用する。調査に必要な消耗品の購入にもあてる。また、学術集会参加に伴う旅費としても使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 我が国の看護師および看護学生の職業コミットメントに関する文献検討2020

    • 著者名/発表者名
      廣瀬大輔、水野暢子、皆川敦子、渡邉亜紀子、レーグェン・キムガン
    • 学会等名
      日本看護学会-看護教育-

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公開日: 2021-01-27  

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