研究課題/領域番号 |
19K19561
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
青石 恵子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (00454372)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 自殺対策 / 若年者 / 中学校教諭 |
研究実績の概要 |
本年度1つ目は、国内外の若年者の自殺の傾向をまとめ、学会発表を行った。日本と諸外国の自殺の傾向を比較すると抑うつ症状や精神疾患、睡眠問題が自殺の要因として挙げられていたが、性や喫煙、飲酒、薬物との関連が十分に研究されておらず、文化的背景により、これらの項目を取り扱いにくい現状が認識できた。当方の先行研究で喫煙・飲酒・薬物などの嗜好品への興味が自殺親和状態尺度と関連があったことから、これらの項目の採用についての検討を進めることにした。 本年度2つ目は、本研究の目的である自殺関連行動・状態についての具体的な手掛かりを得る自殺危険因子の精選について着手した。中学校の教諭らからインタビュー調査を実施するための研究倫理審査に申請し、承認を得た。インタビュー項目は、①中学生の自殺についての思い、②中学生の自殺予防対策について行っていること、③自殺のリスクまたは自殺のサインだと思うことの3点である。対象者は中学校の現任教諭とし、非常勤講師、元教諭など、現任で常勤でない者は除外とした。20名の対象者の確保を目標に、リクルートを開始した。10名の対象者の確保まで得られている。インタビューの実施については次年度に実施するところまで進められている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の蔓延による行動制限が大きな理由であるが、新型コロナウイルス感染症により、日常業務が変化し多忙になったことで研究時間の確保が難しくなったことも要因である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の方向性は、インタビューの目標は20名であるため、引き続きリクルートして対象者を増やしていくとともに、得られたデータをテキストマイニングで分析し、自殺危険因子を精選していく。また分析結果をもとに中学校教諭らと連携して中学生自殺対策モデルの構築を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビューの実施ができていないため、計上していた予算を使いきれていない状態である。次年度も延長して研究を実施するため、その費用として活用を見込んでいる。
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