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2020 年度 実施状況報告書

精神障がい者の就労を促進する農福“医”連携モデルの効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K19570
研究機関島根県立大学

研究代表者

松谷 ひろみ  島根県立大学, 看護栄養学部, 助教 (10642655)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード精神障がい者 / エンパワメント / 就労支援 / 農作業
研究実績の概要

本研究の目的は、精神障がい者の就労において増加傾向にある「農福連携」の医療分野との連携・介入の現状を調査するとともに、看護職者が医療的な視点で参入する農福“医”連携モデル(案)の構築ならびに効果の検証を行うことである。
令和2年度は、就労継続支援B型事業所のスタッフが感じる支援上の困難と医療的な知識や関わりが必要と感じた場面、医療との連携・介入状況などについてインタビュー調査を行う予定であった。しかし、4月以降の新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、研究対象となる就労継続支援B型事業所においては感染症への対策や業務の調整などへの対応が最優先となるためインタビュー調査の受け入れが難しい状況下にあった。また、事業所スタッフ、利用者の安全・健康を最優先とし、インタビュー調査を一旦見合わせることとした。A県での感染症拡大状況が落ち着いた12月頃より就労継続支援B型事業所スタッフへのインタビューを開始し、現在7名のインタビューが終了している。精神障がい者における農福連携において、どのような場面で医療的な知識や関わりが必要であると感じているのかを明らかにするため、M-GTAの手法を用いてデータ分析をすすめている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、研究対象となる就労継続支援B型事業所においては感染症への対策や業務の調整などへの対応が最優先となるためインタビュー調査の受け入れが難しい状況下にあった。また、事業所スタッフ、利用者の安全・健康を最優先とし、インタビュー調査を一旦見合わせた。12月よりインタビューを再開しデータ分析も進めているが、当初予定よりも進捗状況はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

現在、労継続支援B型事業所のスタッフが感じる支援上の困難と医療的な知識や関わりが必要と感じた場面、医療との連携・介入状況などについて7名にインタビュー調査を実施した。残り5~10名程度のインタビュー調査を実施すると同時に、得られた質的データについてM-GTAの手法を用いて分析を進めていく。新型コロナウイルス感染症拡大状況をみながら、オンラインを用いたインタビュー方法なども検討し、データの収集を進め速やかに分析を行っていく。そして、各専門職者での農福“医”連携モデル(案)の検討・構築に取り掛かる予定である。

次年度使用額が生じた理由

令和2年度に実施予定であった研究実施にやや遅れが出ており、インタビューデータのテープ起こしなど支出が予定よりも少なかった。令和3年度に速やかに研究計画に沿って計画を遂行する。インタビューデータのテープ起こし、研究協力機関までの旅費、謝金、学会参加費を中心に研究費を使用する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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