研究課題/領域番号 |
19K19582
|
研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
谷口 千枝 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (60738251)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 禁煙指導 / 看護師 |
研究実績の概要 |
看護師に禁煙支援の教育を効果的に行うために、以前のアンケートでも回答のあった、セミナー形式の講演会を行った。コロナ禍に入ってからは、看護師の利用できる禁煙支援に関する教育用ホームページの作成を行なった。 全国13カ所で看護師対象の禁煙支援研修会を実施し、その結果をセミナー前後、3カ月後にアンケート調査を行い、セミナーの教育効果を評価した。アメリカの医療研究品質局の推奨する禁煙指導方法である5A(Ask、Advise、Assess、Assist、Arrange)のうち実践部分であるAssess、Assist、Arrangeを中心に禁煙支援の行動の変化を評価した。628名の看護師がセミナーを受講し、そのうち289名から回答を得た。206名71.3%が専門学校卒であり、67.4%が病院で働く看護師であった。Assessができていると回答した者は、セミナー前178名(49.5%)、3カ月後205名(70.9%)、Assist セミナー前143名(49.5%)、3カ月後(57.1%)、Arrange セミナー前139名(48.1%)、3カ月後150名(51.9%)と全ての項目で3カ月後の上昇がみられた。Assess、Assistの実施を高める要因は、セミナーから3ヵ月の自己効力感の高さが関連しており、そのオッズ比(95%CI)は、Assess 2.39(1.00-5.69)、Assist2 .54(1.16-5.60)であった。 また、看護師の利用できるホームページを作成し、上記セミナーで教育した内容を掲示した。 https://www.ncc.go.jp/jp/icc/cancer-info/project/kinen-nurse/index.html 内容は、禁煙支援での行動科学や、効果的なカウンセリング方法について担当した。また、禁煙指導をする重要性について示したり、必要な資材がダウンロードできるようにリンクを貼るなどした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
論文掲載の遅れから、1年間継続申請を行った。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、上記の結果から、看護師の禁煙支援の効果について、論文を再度作成するために期限を1年延長した。
|
次年度使用額が生じた理由 |
今後は、看護師の禁煙支援の効果について、論文を再度作成し投稿するために期限を1年延長した。
|