研究課題/領域番号 |
19K19583
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研究機関 | 豊橋創造大学 |
研究代表者 |
五十嵐 慎治 豊橋創造大学, 保健医療学部, 講師 (70610393)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | UBOM / 簡易客観的精神機能評価 / ライフスタイル / 精神的健康度 |
研究実績の概要 |
本研究は、それまでは主観的評価になりがちであった精神機能を簡便かつ即時的に、かつ包括的に計測することを可能にした臺式簡易客観的精神指標(Utena’s Brief Objective Measures of 4 Axes for Psychic Function and Energy ; UBOM-4 以下UBOM)に着目し、一般人のUBOMデータを集積することである。その上で、①一般人における精神機能の定量指標基準値を示すこと、②精神機能とライフスタイル、精神的健康度との関連を検証することで、UBOMに影響を及ぼす要因を検討することを目的とした。 初年度は、改めて昨今のUBOM研究の動向に関して文献検討を進め、UBOM研究会にも参加することで知見を深めた。当初は、QOL尺度の活用も予定していたが、これまでのUBOM研究での活用実績や、文献検討の結果から今回は除外し、それに代わり基準関連妥当性確認のための測定内容の検討を行った。自律神経系の機能測定も併せて実施できるよう、皮膚の電気抵抗、皮膚温度、心拍数のモニタリングを導入する新たな計画を立案した。また、測定技術を高めるためのセルフトレーニングの実施、研究対象者のゲートキーパーに対する調査協力依頼を実施した。新たな研究計画を基に、調査票や調査チラシ等を作成、倫理審査委員会へ申請し、2月下旬に承認が得られた。 しかし、COVID-19の影響があり、測定などの接触が避けられない状況下で、被験者とのコンタクトをとること自体が、被験者に健康被害を及ぼすリスクと考え、調査実施を見送らせている現状である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
倫理審査委員会へ申請、承認などの準備に取りかかることはできたが、COVID-19の影響があり、測定などの接触が避けられない状況下で、被験者とのコンタクトをとること自体が困難な状況となってしまった。社会の状況に合わせ、被験者の方々に協力を仰いでいく必要があるが、研究代表者が1名ずつ測定してデータを収集していく必要があるため、調査時期の検討とサンプル数の確保が課題であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の影響、社会状況を考慮しつつ、調査を開始していく予定である。調査開始に際しては、マスク着用、手指消毒や測定器具消毒、換気の徹底、研究手技以外の接触は最小限にし、感染拡大防止に努める。 併せて、研究対象者の確保のため、新規フィールドへの調査協力依頼を実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度は、研究協力者への謝礼、UBOM研究会との打ち合わせ(テレワークも想定した備品購入)、ソフト使用方法に関する講習会参加のための費用、データ入力等にかかる人件費・謝金などに研究費を使用する予定である。
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