前立腺がん術後患者にかかわる看護師の課題として、在院期間の短縮により、患者の自己管理の確立に向けた細部にわたる指導を行うことが難しいことがあげられた。そのため、患者は尿失禁などの合併症への対処に戸惑い、再発の不安や経済的な問題を抱えたまま退院している。これらの問題に対して、看護師は、術前早期から患者のニーズに応じた自己管理を支援していく必要がある。しかし、前立腺がん患者の自己管理については明らかにされておらず、具体的な支援方法は不明である。本研究により、患者は術後に生じうる問題に対して、短い入院期間であっても自分に合った自己管理を確立でき、合併症や再発を予防できQOL向上に繋がると考える。
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