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2019 年度 実施状況報告書

摂食障害の子どもをもつ親に対する簡易版心理教育の効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K19597
研究機関福井大学

研究代表者

平井 孝治  福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (70723013)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード摂食障害 / 家族 / 心理教育 / 定量的評価
研究実績の概要

本研究の目的は、摂食障害の子どもをもつ親に対して簡易版心理教育が有効かを検証することである。なお、アウトカムの評価を主観的心理評価のみならず、生物マーカーを用いた評価も加えることでより重層的な検証を試みる予定である。
2019年度の計画は、選定基準に合った研究対象者をリクルートするために、対象となりうるフィールドを既知のものに加えて、新規でも開拓する必要があった。そもそも摂食障害の親は子どもの症状などの対応に難渋しているケースが多く、かつ本研究では複数回の検査や介入を予定していることから、研究のリクルートやフィールド開拓の際には心理教育の内容を含む丁寧な説明を行い、信頼関係の形成が重要と考え準備をすすめた。特に心理教育開始後の検査では、摂食障害の臨床症状を評価できる自己記入式のEAT-26,家族による摂食障害の臨床症状評価尺度であるABOSをおこなうため、対象者への負担を強いることになる。この点を十分に配慮し、説明と関係の構築をおこなっている。なお、リクルートが済んだ時点で心理教育による介入をすすめることから、心理教育の妥当性について事前にスーパーバイズをうける必要があると考えた。心理教育に精通する専門家にコンタクトをとり、心理教育のプログラムの妥当性について確認し、介入の準備をすすめた。また、生物マーカーでの評価に向けて、実験環境の準備も同時にすすめた。実験に必要な機器の購入に加えて、得られる試料を実験し解析する際の補助員の確保にも努めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究では複数回の検査や介入を予定していることから、研究対象者への丁寧な説明と信頼関係が必要であった。そのため研究のリクルートの際に用いる心理教育や検査の内容に関する説明書および指示書を作成し、理解を得ることに努めた。このようにフィールド開拓やリクルートに向けて準備をすすめているが、病気の特性も影響して断られるケースが多く、研究の進捗が遅れている。当初2019年度に予定していた調査を含め、今後研究をすすめる予定である。

今後の研究の推進方策

研究対象者のリクルートに向けて、既知のフィールドだけでなく新規フィールドの開拓をすすめる。選定基準に合う対象が集まり次第、介入とデータ収集にすすむ。

次年度使用額が生じた理由

研究対象者のリクルートが思うように進んでいないことが理由である。介入とデータ収集に伴い、実験器具等の購入にあてていく。

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公開日: 2021-01-27  

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